鰹節の削り場 -7ページ目

071009

 『ヤマンバ』
 ヤマンバサル科。主な生息地は東京郊外、ド田舎。身体的特徴は、全体の体毛が薄く、皮膚が黒い。ただし頭部の体毛は多く、色は褐色、桃色、緑黄色と定まらない。これらは同種サル科に対しての威嚇行為であると考えられている。顔は植物性の絵の具で塗り固められ、目の周りが白い種類はレア。恐らくパンダを真似たものであろう。体臭はきつく、他の種族を寄せ付けない傾向がある。
 ヤマンバは知能が低く、多くは人間で言う中卒程度であると考えられる。また、群れでの行動が大半であり、少し知能がつくと電車内で痴漢冤罪等の生活業務を行う。単体行動になると、多くは生殖活動に励む。ただし、一部学者の中ではこれ等は繁殖を目的としたものでなく、生活の糧や快楽を求めるために行うという意見がある。
 ヒエラルキの頂上に達するのは、子供を産み『フリョウドカタ』という種類と結婚をする。ヤマンバは他のサル科に比べ繁殖能力が非常に高い。なので、種族を少数に抑えるために妊娠中絶を行う場合も多々ある。生まれた子供は親に似て、襟足の伸びた知能の低い者が大半であるが、中には客観的な目を持った知能の高い子供が生まれることがある。馬鹿な親に見兼ねて、こうならないようにしようという強い意志を持った結果であろう。言うなれば、鳶が鷹を産む。いや、蜥蜴が恐竜を産む、だろうか。

071008

 犬に服を着せ、子供に露出を強いる親は、厚顔無恥の化粧をしている。僕の母親がちょうどそうだ。

071007

 千葉では大きなネズミが一部領土を占拠し、一国を築いているという。
 このままではそのうちそのネズミどもに日本はやられるだろう。

071006Ⅱ

 とある若将軍は出撃の前に軽く性欲を抜こうとした。
 だが愚妻との淫行を想像して抜くのは少々勿体無いと感じたか、初々しい娘を1時間掛けて想像で作り上げた。そのうちに敵国に奇襲をされ、守りが崩れていった。一方、将軍は1時間掛けてその娘との性交渉の約束に成功した。そのうちに敵兵が外堀を越えて攻め入った。一方、将軍は1時間と半分掛けてその娘との性交渉に及んだ。そして精を吐き出さんばかりの時、将軍は何十という兵に囲まれていた。そして彼が首を刎ねたと同時に、溜まっていた白濁液が放射状に散らばった。その液が付いてしまった兵士は、必死に落とそうと壁にこすり付ける服にこすり付ける舐める摩擦すると様々な方法で試したが、一向に落ちる気配はなく、将軍が撒き散らした精液痕は、その城及び兵士達がなくなるまで決して落ちなかったという。

071006

 よくブルース・ウィリスに似てると言われる友人がいるが、彼が渋格好いいわけじゃあない。てっぺんが薄いだけである。
 僕はジャック・ニコルソンに似てると言われるが、演技が上手いわけじゃあない。至って普通である。

071005

 僕は、人の目に一通りの機能がついていることを発見した。
 男は、目をつけた異性にロックオンをし、思ったよりも感じが悪かったら解除するのだ。
 女は、合格範囲内以外の男の顔を黒塗りにフィルタリングするのだ。
 すべて妄想である。

071004

やればできる
ヤれば出来る
やればできる子
ヤれば出来る子
おぎゃーっ

071003

 痰を詰まらせたような苦しみを憶え、必死に咽の奥を鳴らしたら、勢い余って脳味噌が出てきた。たちまちどうでもよくなってきた。

071002

 ここは極楽浄土。この世の人生が有限なら、極楽の人生もまた有限である。
 というわけでここは極楽浄土最大の大学病院である。その一室で老衰に苦しむ一人の老人。彼の家族が危篤の彼をぐるりと囲み、逝く直前を今か今かと待たれている中、老人は狂ったように病室全体に響く声で喚き散らす。
「嫌じゃ。嫌じゃ。わしゃ『あの世』にゃ逝きたきゃない。あの世界の“日本”じゃ犯罪は日常茶飯事、低レベルな教育による弊害、官僚は平気で嘘をつく始末でマスコミメディアは偏見情報操作なんでもありのゴミ同然。はたまた国の機関である福祉でさえ国民の膨大な税金を着服したのち、厚顔無恥で増税じゃと。嫌じゃ。そんな地獄よりも地獄な世界に逝き返るのは嫌じゃっ。助けてくれ。げほっ。ぐふっ。」
 享年85歳。老人は再びあの世に“逝き返る”こととなる。
 オギャーッ

071001

 よく街中で不良を見ると、まこと勝手ながら日本はもう終わったなと思う。
 しかし、この前イギリスに行ったとき驚いた。街中金髪だらけなのだ。先進国があの具合なら日本は安泰だろう。たぶん。