071212 | 鰹節の削り場

071212

某高校2-C組、とある日の放課後にて。
ジャー。ゴポゴポ。
「何やってるの。それに話って何?」
「じゃーん」
「じゃーん。ってただの水の入ったコップじゃん」
「ふふふ。この水は只の水じゃあないんだぜ。見てろ、今からこの水に俺の気を込める」
「ふふーん。気なんて込めてどうするの」
「・・・よし。気を込めたこの水は惚れ薬となった。飲んだ人は俺に惚れるんだぜ。さあ」
「へぇ・・・。まさかこれを飲ますためだけに呼んだんじゃないでしょうねえ」
「ふふふ」
「しょうがないなあ。もう・・・」
・・・ゴクリ。ゴクリ。ゴクリ。
「・・・ぷはぁ」
「好きだ!」
「え?」
「俺は君のことが好きなんだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・。ふふ、きらい」
「えぇっ。そんなあ」
「きらい。だいっきらい。・・・・・・・・・・・・・・・卑怯よ。そんなの」
「・・・・・・えっ」
「ばーか。あっかんべー」
ガラガラ。タッタッタッタッタッタッタッタッタ・・・・・・・・・・・・・・・…