080915 | 鰹節の削り場

080915

 霊が見える。
 しかもただの霊じゃあない。
 こいつはマイルス・デイヴィスだ。夜な夜なボロ借家に啼く、ヴィブラートをかけない美しいトランペットの音色は、僕の睡眠薬代わりとなるのであった。

 またある日、霊が見えた。
 今度はチャーリー・パーカーだ。
 サックスでも吹いてくれるのかと思いきや、クスリが切れていたようで夜中のアパートをずっと歩き回っていた。はた迷惑な話である。

 そして、デューク・エリントンとカウント・ベイシーの足なしが、自分達の楽団を連れて現れた。おまけにベニー・グッドマンが遊びに来て、ついでにドラムがバディ・リッチときたもんで、どんちゃらどんちゃらつっかつっかびーばっぱぱと煩いから誰か止めてくれ!