鰹節の削り場 -23ページ目

050222

一つ目。
心理学の天才のA氏と大統領が用事で二人、黒い車に乗り合わせていた。
その時、車の前ガラスに何か上から白い、半液体状の物がが降ってきた。良く見るとそれは鳩か雀の、とにかく鳥の糞だった。
その糞を見て大統領がこう言った。
「全く、鳥というのは愚かな生き物ですな。トイレを作らず面倒だから辺り構わず糞を落とすだなんて。」
と言い、鼻で嘲笑った。
するとA氏が大統領にこう返した。
「公衆トイレを作るために大量に木を切り、この地球を自ら住み難くさせている人間の方が、私は愚かだと思いますよ。」
そういうと大統領は悔しそうな顔をして、灰色の雲が被ったニュー・タウンを汚れている車の窓ガラスごしにしぶしぶと見つめた。



二つ目。
美人女性の基準は国によって違うらしい。
日本では、顔と胸で相手を見る。そうでない人も居る。
米国では、ヒップの大きさと形の良さで相手を見る。そうでない人も居る。
イスラム教の流通している国では、相手の顔が見れないので肌の露出度で相手を見る。だがイスラム教は女性の肌を露出させる事さえ難しいのでそうでない人は沢山いる。

・・・だがやはりどの国でもある同じような相手の見方をする人が多い。
それは、相手がブスだろうと何だろうと、
心が綺麗で
純粋で
浮気知らずで
一緒に居て落ち着く相手を選ぶという。




そうでない人間が今この文章を書いている。

050221

A氏と他二名を乗せた宇宙船が猛スピードで迫った天隕石に衝突し、不意の着陸を要した。
宇宙船を出ようとしたが特殊鉄製でできているのでどんなに蹴っても殴っても光線銃を討っても、一ナノミリも凹まない。防犯のために特殊な鉄にしたのがが今仇となってしまったのだ。
もう出る手だては、救助隊が来るまで待つしかないのだ。彼らはラジオも聴こえない宇宙船の中でじっと待った。
宇宙船は食料は山のようにあった、そりゃあ食品会社の貨物船だったからだ。
だが、不幸な事にお茶、ジュースなどの水分となる物が一つも無かったのだ。
だから腹が減ったら飯は食えるが、何れも喉が乾く。自分から喉を乾きを起こしたくないのなら食事を我慢するしか手だては無いのだ。
数週間が経った。同僚のCが倒れた。どうやら水分不足が原因のようだ。こればっかりは医療用具を揃えてあっても治し様が無い。仕方なくCが死ぬまで二人はじっと見守った。ただ、Cが死んでも涙は出なかった。今はそれどころじゃないのだ。
そしてCが死ぬと膀胱をナイフで乱暴に開き、二人は彼の尿を一滴残らず吸い取った。
そしてまた数週間が経った。今度はBが倒れた。Bは共にココまで生きてきた中だ。死んでもらってはたまらない。A氏は彼に擦れた声で「死ぬな、死ぬな」とエールを送った。だが彼は、A氏の願い虚しく若くしてCの元へと去っていった。
A氏はBが死んでも涙一つ浮かべなかった。何せ涙を浮かばせるほどの水分がA氏の身体の中には無かったのだ。

050220

一つ目。
ある教授に聞いたことだが、動物の中で1番優秀な知能を持っているのは、やはり人間だと言う。
さて、じゃあ例にとってみようか。
一つのドーナツを透明な袋に入れて、カラス二羽と人間二人をそれぞれ一つずつ置いてみた。
カラスの場合-
カラスは少し様子を見た後、もう一匹のカラスと相談する。
そして両方の方から、透明な袋を破りドーナツを二羽とも争いもせず突ついていく。なんとも絶妙な連携プレイだ。

人間の場合-
えー、同姓か友人だとあまり面白い反応がうかがえないので、相手の事を知らない男女を一人ずつ置いてみた。
最初は二人とも人見知りをしたが、段々慣れてくると二人とも談話をして慣れ親しんだ。すると数分後、一人の男が袋に入ったドーナツの存在に気づきその透明な袋を引き破った。そしてドーナツを食べようとした瞬間後ろから頭を叩かれた。どうやらその女もドーナツが食べたかったらしい。二人はどちらが食べるか口論となり、そのうち徐々に喧嘩となった。先程まで中がよかったのに。

さて、利口な人間が争そうのは何故か?



二つ目。
私(鰹節はいつ削る)のファンクラブを作った(今現在ファンを募集中。)
そして翌日ファンクラブ員を見に行ったら一人いたとの事。嬉しい嬉しいと喜んだのも束の間。
なんのこたあない、当の本人つまり私だった。
教訓。自分のファンクラブのNo.1は嫌でも私になっている。

本を読むなら・・・




【本を読むなら他人から借りたモノを読めや】

>センスが信用できる人の薦めた映画や本をみるとハズレも少ないし、面白い体験が出来るので、自分で探すよりもお得ですよ、、

うむまさにその通りです。やはり管直人は違うなあ、、、

050218

一つ目。
あるレースグランプリでA氏は4位となってしまった。
それにしても1位はカーとは思えないほどの速さだった、あのカーさえあれば勝てそうなのに・・・
そこでA氏は1位のレーサーに早速承諾をとりにいった。
「ふむーつまり、このカーとキミのカー、一回だけ交換してほしいんだね。」
「はい!壊したりなんてしませんから!」
「判った。じゃあ今度のレースグランプリまで貸してあげよう。」
こうしてレーサーに承諾をとった。
その夜、自分の庭でカーのテスト走行をさせた。この軽さ、そしてクラッチの効きの良さ、これは自分のマシーンにはなかったものだった。
そして1週間後、同じ場所でレースグランプリが行われた。そしてレース結果、A氏は3位となった。勿論1位はマシーンを交換したあのレーサーだった。
さて、1位になれなかったのは何故だろう。



二つ目。
明日は男性が泣くか喜ぶか、この二つに限られる日。そう、バレンタインデーである。
この小学校の1番人気の斎藤という男、これを狙っているのは隣の席の朋子。朋子は一年の頃に彼に人目惚れし、六年間その想いを心の中に閉まって来たのだ。
その時、友人の栄子に呼び出された。
「なあ朋子。あんた、斎藤狙ってるでしょ。無理無理、あいつ和風な物しか食わないよ。」
確かにその通りである、何せこの斎藤という男は一家代々日本の風習を守ってきた者で、普段着は和服である。それに送り迎えは雨の日以外人力車を使っている。給食なども、学校に配られるスプーンではなく、専用の箸を使っている。これだけの拘り様だ、一筋縄のチョコを送ろうとしたなら、多分拒否されるだろう。
そこで朋子は考えた、ハートの型にアレを入れて・・・・・
そして、当日。斎藤と男子数人が居る中、彼女は斎藤に白い筒を渡した。
「ヒューヒュー。妬けるねえ。」
「何だよ、チョコかよ。お前食えんのかよ。」
「何を言う、チョコレートぐらいは食えるよ。」
そして斎藤は男子に囲まれながら筒をゆっくりと開いた。
中から出てきたのはハート型に固められた餡子だった。



三つ目。
今日は女性が喜ぶか黄昏るか、この二つに限られる日。そう、ホワイトデーである。
斎藤が、朋子に黒い包み紙に包まれた箱を渡した。
朋子が開くと、中にはハート型に固められたおこしが入っていた。



四つ目。
ある時、男女合コン式チャットで女性と知り合った。
そのチャットで写真を見せてもらい、かなりの美人だと判り、一度会いに行こうと思い話を持ちかけた。
見事OKをとった。オレは、オレだと判るように服装の特徴として“胸ポケットに赤いバラを一本”という格好をすると、チャットの向こうの彼女に伝えた。
そして当日、オレが待ち合わせ場所に行くとなんとそこには胸ポケットにバラを刺した男達が百人以上、誰かを待ち合わせていた。
後で知った事なのだが、どうやら今年の流行ファッションだったらしい。
そして彼女はというと、どうやらその胸にバラを刺した者達の中で1番イケメンの人と食事をして帰ったという。



               恋心チャット






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・ 鰹節はいつ削る    さんが入室しました。[○月×日22時32分]
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鰹節はいつ削る>畜生っ![○月×日22時33分]
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050217

一つ目。
ある三人家族の一人っ子の息子がピアノを習い始めた。別に母親や父親に勧められ、習ったわけではない。自ら、習いに行くようになったのだ。
何故かと言うと・・・・・・

ある時、両親がちょっとした揉め事で喧嘩となった。所謂夫婦喧嘩だ。
父親は毛布を持って母親の投げる物を防御し、回避する。ガシャガシャと食器が割れる音が聞こえ、息子は2階の部屋のベットから飛び起き、急いで1階へと降りた。
そして電気ピアノの電源を付け、パイプオルガンにセットすると唐突に結婚式の入場のテーマを轢き始めた。
この音が夫婦二人に聞こえると何時の間にか喧嘩は止まり、仲良くリビングのソファーで二人寄りそっている。つまりこういう事だ。
ちなみにこれは、離婚届に印鑑を押しそうになった場合にも使える。



二つ目。
皆さんもあるだろう。忘れ物をしていたのに、用事ができその用事を済ませるとなんの忘れ物を探そうとしたのか忘れてしまう事を。
実際私も、自分で面白いと考える落し文が頭の中でできたのに、メモも採らずにそのまま放っておいたら忘れているという事だ。(でもこれは、メモを採らなかった私が悪い)
そしてその事を憶えておこうと思ったらその事自体も忘れてしまうのだ。
そうなると大変だ、その忘れ物を忘れているという事を思い出すか、それとも一旦その事全てを忘れ、また新しく忘れ物を探すか。いやでも忘れたものを一旦記憶として残し、又忘れた物自体を見つけ出す、いや忘れたのに忘れ物を見つけるのでは忘れた物を見つけるという、記憶を忘れたので不可能だからわすれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あれ、何を考えていたのか忘れてしまった。



三つ目。
ある大舞台の公演日となった。
その舞台はあの有名な黒澤晶、スティーブン・ハン・バーグ、マイケル・ムーアンの三人の大監督が監修するもので、主演人物に日本から北野武士、椎名結平、小田ギリジョー、反街隆史、阿倍寛、仲間由紀江など・・
海外からはレオナルド・デカプリィ、ジョニー・デッブ、ポール・マッカーロニー、キャラメル・ディアスなど・・光り輝く大役者ばかりを集めている。
そして、舞台は東京舞台ホール。約四万人ともいわれるお客を入れる事ができる。
そして舞台セットは、ハリウッドから連れてきた美術者が監督し、リアル本物よりリアルだと思ってしまうほどの道具を駆使する、神のような腕前だ。
そして舞台当日となったわけだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・お客の一人としてこない。この役不足と言っていいほどの大役者と大監督がやってというのに、お客の一人もはいってこないのはおかしい・・・。
まあ、そもそもお金を掛け過ぎたのだ。そのため何にお金を掛けてるのかがよく判らなくなり、まあつまり・・・・

単に、宣伝する事を忘れてたのだ。

050216

一つ目
ある時震度6をも越えると思われる地震が起きた。
そしてある4人家族は早く脱出しようと心がけた。
崩れかけた家にやっと出る事ができたが、不図非常食の事を思い出した。
どうやら非常食を置き忘れたようだ。4人家族は非常食を取りに2階まで掛け上がった。
見事家は崩れ落ち、4人は家の下敷きとなった。
さて、非常食を非常時に取りにいくのは正しい行為なのか間違った行為なのか・・・


二つ目
「ほお、つまり鏡を使ったわけだ。」
「そうだよ、それより腹が減った。何かくれないか?」
「いいや、この試練が終わるまで何も食わせん。」
「ケチな奴だな、アスパラサラダぐらい頼んでくれよ。」
「判ったよ。この話が終わったら、浴びるほど食わせてやる。」
「ああ、それ約束ね。」
「あー、早く終わって欲しい。それで他に道具は使ったの?」
「見ろ、星が綺麗じゃないか。」
「あーもう・・・会話が不成立じゃねえか。わかったわかった綺麗だから話を聞いてくれ」
「ああ、道具はそれ以上使って無い。なあ、これいつ終わるんだ?」
「もう終わりだ。オレが始末書を書けばそれで済む。お前は初犯だから良かったな、今度やったら問答無用でムショにぶち込むぞ」
「判ったよ、もう覗きなんてしましぇーん!」
「馬鹿!大きな声出すんじゃねえ!近所迷惑だろうが!」

050215

一つ目。
閻魔の裁きというものは存在するのだろうか。
良き事をするのも悪戯をするのも人間だろうに・・・



二つ目。
ある時AくんBくんCくんが話しをしている時。
ハート(心)と言うのは本当にあるのかという話題になった。
Aくんはあると言った。ハートが無ければロボットのように冷たくなると。BくんとCくんは無いと言った。何故なら身体のどこにもハート(心)という部位が無いからだと言う。
Aくんはハートはここにあるのだと示した。そこは丁度心臓が位置するところだった。
BくんとCくんは確かめるためにその場所の臓器をAくんから抜き取った。
見事、Aくんはロボットのように冷たくなり、そして動かなくなった。
BくんとCくんはやっとハート(心)があることが判った。さて、ハート(心)を抜き取ったAくんをどうしようか・・・・・・

050214

ある学者がレストランで発明品を客達に見せたら怒られた。

「この薬はどんな無理難解な便秘でもすぐに解消されます。」

050213

皆さん超能力師をご存知だろうか?

彼らは凡人には出せない力や能力を発揮できる。

だが、普通の超能力師は一度でも失敗すると評判を落とし地獄のどん底へ落ちる。

だが、一人の超能力師は違かった。

彼はスプーン曲げをしようとしたらスプーンが曲がらなかった。

観客に非難を浴びる中彼は、

「スプーンが曲がらなかったのは磁気の発生のせいで空気中の磁気がスプーンを曲げる時の酸化を・・・・」

彼は、一度もインチキなんて言われた事はない。

何故なら、彼が持ってる超能力以上に“弁解”という超能力が彼をそう言わせていないから